正気を疑う事件

おぞましいという言葉が似合いすぎる事件も

盗聴行為は恋愛絡みでよくある。いじめにも用いられるだろうと思う人もいるが、わざわざ嫌いな相手の生活音を熱心に聞く人などいるとは思えない。そんなことをしていたら、お前本当は好きすぎるだけだろうと突っ込みが飛び交いそうだ。俗称的にはヤンデレという言葉が似合いそうですが、それが実際に男女関係となると常軌を逸した行為に人を走らせることがある。

ヤンデレといえば聞こえは良い、病気じみているほどその人が好きだという証拠だともいえますが、恋愛関係以前に人間同士の関係が破綻している相手同士には通用しない言葉だ。一度は関係が終焉しても、やはり未練が残っている人を狂気に走らせてしまうのだからそういう意味ではスマホの存在が一方的に害悪と判断することすら出来る。きちんと使っていれば問題ない、ですがスマホというものがどのような機器なのかを把握していない人ほど物理的な被害を受けやすい。

携帯はもちろん、スマホにしても他人に扱わせるなど普通なら考えられない。ただそうした恐れを認識していなかったせいか、ある女性は現実に警察沙汰となる事件に巻き込まれる。

逮捕された男の行動

その事件は今から2年前に起こった。広島で逮捕されたとある男性は、以前付き合っていた女性に対して不正アプリをインスコさせた後、その彼女の位置情報を始めとした通話やメールなどを遠隔操作で覗き見てストーカー行為に及んでいた。ここまでならまだ普通の男女のもつれが顕著になってしまったと、軽く見れる。

しかしこの男性がスマホを悪用して盗聴などをしていた回数を見れば、誰でも恐れおののくのではないだろうか。

盗んだ回数

  • 通話履歴の盗み見:399回
  • 位置情報の不正探知:35回
  • 盗聴回数:666回

安心できない

別れてから暫くの間、スマホの中に知らず入っていた盗聴アプリによって縁を切った後でも女性は男性に、日々何をしているかが筒抜け状態だったのです。盗聴はもちろん、通話履歴だけでなく位置情報もだ。GPSを悪用したことで、今何処にいるのかがすぐに分かる。行こうと思えば待ち伏せも可能だったので、身の危険が直ぐ側にあったと安心とはかけ離れた状況に置かれていた。しかしどうしてこんな事になってしまったのかといえば、女性が付き合っている際に男性に自身のスマホを貸していたことが後々になって判明する。

その時に男性は女性のスマホに不正なアプリをインスコさせて、別れた後でも女性が何をして、何処にいるのか、その詳細な情報を取得していたのだ。

スマホなどの貸し借り

ここが一番の問題だといえる。女性は危機管理の無さを咎められても仕方がないと言えるくらいだ。何せ密な情報が沢山入っているスマホをいくら恋人だからと貸す事自体が間違っているとしか言いようがない。筆者としても経験はある、それこそ見知らぬ他人に道端で突如電話を貸してくれと街中で言われた時は気持ちが悪いと思ったものだ。その時は早々と走り去って事なきを得たが、他人ではなく身内であってもそれは同じだ。

パソコンにしてもスマホにしても、他人に貸せるようなものではない。操作をさせることはあっても、全幅に信頼などせず良からぬことをしているのではないかと監視するのが普通だ。筆者の身内にもそんな意識に欠けた困った親族がいるため、貸しても最終的に自分で操作するように場を持って行ったものだ。

この事件での男性が別れた女性に対する執念も相当なものですが、ここまでしてもまだ愛していると言われたところで、重すぎるを通り越して狂っていると罵られてもおかしくない。盗聴1つでここまで人をおかしくさせるのだから、スマホの盗聴アプリも大概何とかしてもらいたいところだ。

自身で管理をする

不正なアプリ、自分が使わないだろうアプリを入れないことはもちろんですが、他人が貸してと言ってきた際には特に注意が必要だ。危機感に欠けている人はそれを狙われて不正アプリを入れられてしまい、個人情報が漏れてしまうなどの恐れに出くわします。そうならないようにするためには、セキュリティ意識を強く持つことが肝心だ。

スマホ1台で大げさだ、なんてことはない。スマホだからこそ警戒心をむき出しにするくらいがちょうどいいのです。恋人や夫・妻、そうした身内であっても不正アプリの中でも盗聴アプリをインスコされて、仕事に行っても何処へ行っても監視されているなんて考えたら堪ったものではない。愛しているからと言われても、愛があれば何でもしていいわけではない。

今はスマホ1台で盗聴を端として色々な不正アクセスを可能としてしまう時代だ。用心に用心しておくに越したことはない。

盗聴・盗撮もスマホで手軽に出来てしまう時代