こんなアプリがある

予想はされていた?

盗聴といえば専用の機器を用いて行うもの、という印象を持っている人が殆どのはず。よく聞かれるのはコンセントの裏側に仕込んでいる、あるいはプレゼントの中に忍ばせていた、というケースだ。筆者も盗聴とはそういうものだと認識していたが、調べていくと背筋が凍るような現実が現代社会のいたるところ渦巻いていた。

何が起きているのかというと、今では盗聴器なんてものを買わなくても身近にあってよく使用する、スマホだけあればいとも容易く、簡単すぎるくらいに盗聴が出来てしまうのです。高性能な端末機器として持ち運びも出来る、重さも感じない、操作こそ最初は慣れないものの段々と扱い慣れていければこれほど便利なものもない。そこまでは良かった、だが技術開発というものは時として善でもあれば悪でもあることを忘れてはいけない。科学者が自身の研究をすすめるために、大量破壊兵器を作るように盗聴が出来るようにと開発されたアプリも配信されているのです。

誰得なアプリなんだと甚だ疑問しか出てこないが、需要があるといえばあるようだ。信じられないことに、Google Playでも公式に発表されているDL数は計『100万』を超えているとのこと。ざっと見ても100万人は使用しているというのだから、何がたのしくてそんなに盗聴しているのだろうと疑問しか湧いてこない。

少し実際のアプリと比較してどういうものなのかを見てみよう。

イアースパイというアプリ

盗聴が手軽に出来るというのもあれだが、事実なのでしょうがない。実現可能としたアプリは『イアースパイ』と呼ばれるものだ。『Overpass』というイギリスに本店を置いている企業が開発したアプリで、平たく言ってしまえば盗聴が出来てしまう。何をトンチキなアプリを開発しているんだとしか思えない案件ですが、元々盗聴目的で開発されたわけではない

本質的にこのアプリが開発された理由は『テレビの音を始めとした、日常に溢れる様々な音を聞くためのアプリ』というのが主目的とのこと。しかしそう捉えている人は企業だけ、ほとんどのインスコした利用者はこれで手軽に盗聴が出来るとしか思っていません。悲しいかな、良かれと思って開発したものも犯罪を助長するだけでしかなかったという結論に行き着きやすい。2016年4月末現在においてはまだ配信されているものの、近いうちにNGとして公開中止がされる可能性も否定できません。

こう使って欲しいという願いとは裏腹に自分たちのせいで、不愉快な思いに苛まれてしまうなど考えてはいないのでしょう。きちんとした使い方が出来ればそれも可能だ。適切な使い方とは何か、それは若者よりも高齢者などがいい例でしょう。

耳が遠い人には

筆者的に考えるのは、耳が遠い・音が老化によって聞こえづらくなった人などに進められるものではないかと考えている。補聴器を使えば良いとはいうが、たまに肝心の機器を忘れて周りの音が聞こえないといったケースもあるかと思う。補聴器も買おうと思えばかなりの値段がするため、高齢者でもスマホを使っている人などはもしもの時にと備えていれば、意外と便利な代物かもしれません。

ヘッドフォン、もしくはイヤホンの着用が義務付けられているため完全無料ではないですが、音を拾ってくれることを思えばアプリとして凄い開発だとも言えなくもない。

現実は厳しい

しかし現実的に見て、このアプリが健全なものだと判断する人の方が稀有でしょう。素晴らしいと評価しながらも、実際に利用手段としてはろくでもないことに使用しているという人は必ずいるものだ。それでも普及して利用者が増えればそれでいいと考えているなら、その企業自体に問題があると見るべきでしょう。

おまけに『イアースパイPro』などという、イアースパイよりも性能が優れたアプリまで開発している始末。使い方次第で誰もが簡単に盗聴・傍受が出来る時代になってしまっているようだ。

企業などが特に危ない

身近にあるものの1つであるスマホ、それがとあるアプリを言えるだけで犯罪道具となってしまうのだから恐ろしい時代としか言いようが無い。ただこうした事態を危惧しなければならないのは、企業だ。職場でスマホを利用した盗聴が横行しているとしたら、聞かれてはまずい会話などが漏洩しているかもしれないと恐れを持ってしまいます。個人情報の漏洩の恐れすら出てくるこの問題、あまり企業としても深刻に考えていない所が多いのも事実だ。

だからといってスマホを仕事前に回収・業務中の使用中止といたような極端な施策を実行できるかと言えば、それも中々難しい。個人情報の塊であるスマホを預けるなんてと不快感を持つ人も出てくるが、盗聴が横行している職場で平穏無事に勤務できるほど呑気な人もいません。何でも出来る時代だが、出来過ぎてしまうのも問題だ。

盗聴・盗撮もスマホで手軽に出来てしまう時代